最初に結論をまとめます。
中学生が内申点を上げるための基本は、次の5つです。
通知表の数字だけでなく、観点別評価を見る
定期テストで点を取れる勉強に変える
学校ワークと提出物を、学習の記録として残す
授業・小テスト・振り返りを日々の学習につなげる
家庭でも再現できる勉強のやり方をつくる
特別な裏技ではありません。
しかし、この5つがつながっていない中学生は少なくありません。
学校ワークは提出している。
塾にも通っている。
テスト前には勉強している。
それでも内申点が上がらない場合は、どこかが「作業」になっている可能性があります。
ここから、5つの基本を一つずつ見ていきます。
内申点を上げたいとき、最初に見てほしいのは、評定の数字だけではありません。
通知表に記載されている観点別評価です。
現在の中学校では、各教科の学習状況を、主に次の3つの観点から見ています。
知識・技能
思考・判断・表現
主体的に学習に取り組む態度
「主体的に学習に取り組む態度」についても、単に発言が多い、姿勢がよいという表面的な行動だけではなく、学習への粘り強さや、自分の学び方を調整しようとする姿勢を見る考え方が示されています。
知識・技能が低い場合は、まず教科内容の理解と定着を確認します。
この場合は、提出物の見た目を整えるより、基礎内容を理解し、何も見ずに答えられるところまで練習する必要があります。
思考・判断・表現では、覚えた知識を使って考えたり、理由や過程を説明したりする力が見られます。
数学で途中式を書かない
国語の記述問題で、本文の根拠が入っていない
英作文で、質問に対応した文を書けない
理科の実験結果を言葉で説明できない
社会の資料問題や記述問題が苦手
レポートが感想だけになっている
「答えは合っているからよい」ではなく、どのように考えたかが伝わる答案や提出物をつくる必要があります。
ここで注意したいのは、「先生に積極性を見せればよい」と単純に考えないことです。
大切なのは、
間違いをどのように直したか
分からないことをそのままにしていないか
振り返りを次の学習に生かしているか
学習方法を自分なりに改善しようとしているか
課題へ粘り強く取り組んでいるか
という学習の過程です。
挙手を増やすことや、姿勢をよくすること自体が悪いわけではありません。
ただ、内容を理解できていないのに、評価されるためだけに前を向き、分かったふりをすることが、本当の内申点対策だとは考えていません。
まずは通知表の観点別評価を見て、どこを改善すべきかを分けて考えます。
内申点は定期テストだけで決まるものではありません。
それでも、定期テストの点数が重要であることに変わりはありません。
知識・技能や思考・判断・表現を確認する材料として、定期テストは大きな位置を占めます。
ただし、勉強時間を増やせば必ず点数が上がるわけではありません。
授業や塾で説明を聞いたあと、中学生はよく「分かった」と言います。
本人は嘘をついているわけではありません。
説明を聞いているときには、確かに分かったように感じています。
しかし、学習には段階があります。
説明を聞けば分かる
解説を見ながらなら解ける
何も見ずに一人で解ける
時間がたっても解ける
問題の形が変わっても使える
テストで時間内に正確に解ける
定期テストで点を取るには、少なくとも「一人で解ける」段階まで進める必要があります。
授業を聞いただけ。
解説を読んだだけ。
答えを見ながらワークを埋めただけ。
これでは、勉強した時間は増えても、テスト本番で使える力になっていないことがあります。
テストが返ってきたら、点数だけで終わらせません。
覚えていなかった
問題文を読み違えた
解き方が分からなかった
途中式を省いてミスをした
記述に必要な言葉が足りなかった
時間が足りなかった
分かっていたのに焦って間違えた
失点の理由によって、次に行う勉強は変わります。
覚えていないなら、覚え直す。
考え方が分からないなら、説明から戻る。
時間が足りないなら、解く順番や速度を見直す。
記述が弱いなら、根拠を含めて答える練習をする。
「次は頑張る」だけでは、同じ間違いが繰り返されます。
テスト範囲が発表されてから、学校ワークを最初から始める子がいます。
これでは、提出物を終わらせるだけでテスト週間が終わってしまいます。
普段の授業に合わせて学校ワークを進めておけば、テスト前には間違えた問題の解き直しへ時間を使えます。
テスト前に必要なのは、「一度全部終わらせること」ではありません。
できない問題を減らすことです。
基本3 学校ワークと提出物を、学習の記録として残す
学校ワークや提出物は、内申点を上げるうえで大切です。
しかし、「期限までに出せば内申点が上がる」と考えるのは少し危険です。
もちろん、提出期限を守ることは基本です。
ただし、中身が次のような状態では、学習の成果につながりにくくなります。
答えを赤で写して終わっている
空欄を埋めることが目的になっている
丸つけをしていない
間違い直しが答えの書き写しになっている
途中式や考え方が残っていない
分からない問題を放置している
提出後は一度も見直していない
学校ワークは、先生に提出するためだけのものではありません。
定期テストで点を取るための教材でもあります。
理想的には、次の流れで使います。
授業で学習した範囲を解く
丸つけをする
間違えた問題に印をつける
解説や教科書で確認する
何も見ずに解き直す
数日後にもう一度解く
テスト前に印のついた問題を確認する
同じワークを何周するかより、「できなかった問題ができるようになったか」の方が大切です。
分かっている問題を三回解いても、あまり変わりません。
できない問題を見つけ、その理由を理解し、一人で解けるようにすることが必要です。
字を丁寧に書くことは大切です。
ただ、字の美しさだけで内申点が決まるわけではありません。
本当に見てほしいのは、学習の跡です。
どこで間違えたか分かる
途中の考え方が残っている
訂正した理由が分かる
自分が苦手な問題が分かる
後から見返して学習できる
こうした提出物は、本人にとっても役に立ちます。
先生によく見せるためだけに色を増やしたり、必要以上に時間をかけて飾ったりする必要はありません。
内容が伝わり、本人が学び直せる形になっていることが大切です。
基本4 授業・小テスト・振り返りを日々の学習につなげる
内申点を上げたいからといって、授業中に何度も手を挙げればよいわけではありません。
授業で大切なのは、内容を受け取り、自分なりに考え、分からないところを残さないことです。
授業中にぼんやりしている。
ノートを取らない。
発言をしない。
先生から意欲がないように見える。
こうした状態を見ると、本人の態度だけを直したくなります。
しかし、授業態度が崩れている子の中には、すでに授業の内容が分からなくなっている子もいます。
英語の文法が分からない。
数学の前の単元が抜けている。
先生の説明の言葉が理解できない。
ノートを写すだけで精いっぱいになっている。
内容が分からないまま、毎日50分間集中し続けるのは難しいものです。
その状態で「前を向きなさい」「もっと反応しなさい」と言っても、見た目しか変わらないことがあります。
授業に参加できるようにするには、必要なところまで戻って理解をつなぎ直すことも必要です。
英単語、漢字、計算、理科や社会の用語など、小テストは普段の理解を確認する機会です。
定期テストに比べれば点数は小さく見えます。
しかし、小テストへ準備する習慣がない子は、定期テストでも直前にまとめて覚えようとします。
短い範囲を、短い間隔で覚える。
間違えたものだけを覚え直す。
この小さな繰り返しが、定期テストの負担を軽くします。
授業や単元の終わりに、振り返りを書くことがあります。
「難しかったです」
「よく分かりました」
「次は頑張りたいです」
これだけでは、次の学習につながりません。
振り返りには、できるだけ具体的な内容を入れます。
今日できるようになったこと
まだ分からないこと
間違えた理由
次に確認する問題
次回はどう解くか
家で何を復習するか
振り返りは、先生に意欲を見せるための文章ではありません。
自分の学習を調整するためのものです。
塾では勉強するのに、家では何もしない。
このような悩みもよく聞きます。
塾にいる間は、先生が教材と時間と課題を決めてくれます。
ところが家に帰ると、
何をすればよいか分からない。
どこから始めるか決められない。
分からない問題で止まる。
ほかのことが気になってしまう。
という状態になることがあります。
これは、単純なやる気の問題とは限りません。
最初から「毎日2時間、自分で計画して勉強しなさい」と求めても、難しい子はいます。
まずは、始める手順を具体的にします。
学校から帰ったら何をするか
何時に始めるか
最初に開く教材は何か
何ページ進めるか
分からない問題はどうするか
何分取り組んだら休憩するか
どの状態になったら終わりか
最初の行動が決まっているだけでも、机に向かいやすくなります。
「勉強する」という大きな言葉ではなく、「数学のワークを2ページ解く」のように、小さく具体的にします。
子どもを完全に放っておけば、自立するわけではありません。
一方で、大人が毎日すべてを指示し続けても、自分で考える機会がなくなります。
最初は一緒に決める。
できるようになった部分は任せる。
止まったときは理由を確認する。
必要な部分だけ再び支える。
この繰り返しが必要です。
内申点を上げるために、一定の管理が必要な時期もあります。
ただ、いつまでも塾や家庭教師に管理されなければ勉強できない状態では、高校へ進んだあとに苦しくなることがあります。
最終的には、
自分で課題を確認できる
学習の順番を決められる
分からないことを質問できる
間違いを見直せる
必要なときに助けを求められる
状態を目指します。
提出期限を守ることは大切です。
しかし、答えを写しただけのワークや、学習の跡が残っていない提出物では、十分な学習成果につながらないことがあります。
通知表は、一回の定期テストだけを見るものではありません。
普段の小テスト、課題、実技、記述、振り返りなども積み重なります。
定期テスト直前だけでは間に合わない部分があります。
大切なのは、回数ではありません。
できなかった問題が、一人でできるようになったかどうかです。
発言すること自体は悪くありません。
ただし、内容を理解せず、評価されるためだけに手を挙げることが目的になると、本来の学習から離れてしまいます。
自分の考えを持ち、必要な場面で伝えられることが大切です。
学習内容が分からない。
作業の手順が分からない。
課題が多すぎる。
読み書きに強い苦手さがある。
失敗が続き、自信を失っている。
こうした理由で動けなくなっている子もいます。
努力不足と決めつける前に、どこで止まっているかを見ます。
愛知県の公立高校一般選抜では、調査書情報にある9教科の評定合計を2倍した数値が評定得点となり、最高90点として扱われます。
さらに、高校・学科によって、評定得点と学力検査得点の比重を変える複数の方式が採用されています。
そのため、豊川市から公立高校受験を考える場合も、内申点は無視できません。
一方で、内申点だけを上げればよいわけでもありません。
高校や学科によっては、当日の学力検査を重く見る方式があります。
内申点を整えること。
高校入試で点を取れる学力をつけること。
この二つを並行して考える必要があります。
特に中学3年生では、定期テスト対策だけに時間を使いすぎると、入試問題への対応が遅れることがあります。
反対に、入試問題ばかり解いて学校ワークや提出物を後回しにすると、内申点へ影響する可能性があります。
時期と現在の成績を見ながら、優先順位を決めることが大切です。
よく聞かれる質問ですが、すべての教科や学校に共通する点数の境目を、外部から一律に決めることはできません。
定期テストの難易度や平均点、単元テスト、小テスト、提出物、実技、記述課題など、複数の材料が関係するからです。
そのため、
「次のテストで80点を取れば、必ず4になる」
とは言い切れません。
まず確認したいのは、観点別評価です。
知識・技能がBなのか。
思考・判断・表現がBなのか。
主体的に学習に取り組む態度がBなのか。
どの観点を上げる必要があるかによって、やることが変わります。
可能であれば、学校の先生に、
「次の評価へ上げるために、どの部分を改善すればよいですか」
と具体的に聞くことも一つの方法です。
不満をぶつけるためではなく、次の学習に生かすために確認します。
中学1年生・中学2年生・中学3年生で対策は変わります
中学1年生では、最初の定期テストから、学校ワークと家庭学習の進め方を身につけることが大切です。
小学校ではテスト前に特別な勉強をしなくても点が取れていた子が、中学校で急に苦しくなることがあります。
早い段階で、テストまでの動き方を覚えておくと、その後の負担を減らせます。
中学2年生は、英語や数学の内容が難しくなり、成績差が広がりやすい時期です。
部活動が忙しくなり、学校ワークや提出物が遅れやすくなる子もいます。
受験はまだ先に感じますが、中学2年生までの抜けを残したまま中学3年生になると、受験勉強と学び直しを同時に行うことになります。
中学3年生では、内申点対策と高校入試対策を分けて考える必要があります。
定期テスト、学校ワーク、提出物を整えながら、入試問題を解くための実力もつけなければなりません。
時間が限られている場合は、すべてを完璧にしようとせず、
どの教科の評定を優先するか
定期テストでどこまで狙うか
入試対策へどのくらい時間を使うか
志望校の選抜方式と現在の内申点が合っているか
を整理します。
内申点を上げるために、特別な裏技はありません。
定期テスト、学校ワーク、提出物、授業、小テスト、振り返り、家庭学習。
学校生活の中にある一つひとつを、学習としてつなげることが基本です。
ただし、すべてを一度に直す必要はありません。
数学のワークを早めに始める。
英単語の小テストへ毎回準備する。
提出物の間違い直しを赤写しで終わらせない。
テストの答案を見て、失点の理由を一つ確認する。
一日15分でも、自分で学習を始める。
まずは一つで構いません。
できるようになったら、次の一つへ進みます。
内申点を上げることは大切です。
愛知県の高校受験を考えるなら、必要な評定を取るための対策も行うべきです。
ただし、先生からよく見られるための行動だけを覚え、高校へ進んだあとに自分で勉強できなくなるような指導にはしたくありません。
評価されるためだけに提出するのではなく、自分の学習に役立つ形で提出する。
塾に言われたから勉強するのではなく、何をすればよいかを少しずつ自分で考えられるようになる。
内申点対策を、そのための機会にもしたいと考えています。
Thinking Studyでは、通知表、定期テストの答案、学校ワーク、提出物、テスト範囲表などを実際に確認し、内申点が上がらない理由を一人ひとり整理します。
豊川市で、
中学生の内申点を上げたい
通知表の見方が分からない
定期テストの点数が伸びない
学校ワークを提出するだけになっている
塾に通っているのに成績が上がらない
家で勉強しない
高校受験に内申点が足りるか不安
今の塾や勉強方法が合っているか分からない
というご家庭は、現在の学習状態を整理するところから始めてみてください。
定期テストは重要ですが、それだけで決まるものではありません。
小テスト、記述課題、提出物、実験・実技、レポート、振り返りなども、教科や学校の評価方針に応じて使われます。
通知表の観点別評価を確認すると、どの部分を改善すべきか考えやすくなります。
期限内に提出していても、内容が学習につながっていない可能性があります。
答えを写しただけになっていないか、途中式や考え方が残っているか、間違いを直しているか、指示された内容に答えているかを確認します。
定期テストや小テストの結果も含め、観点別評価から原因を分けて考える必要があります。
挙手の回数だけで一律に決まるものではありません。
授業内容を理解しようとしているか、自分の考えを表現できているか、学習を振り返り改善しようとしているかなど、教科の目標に沿った学習状況を見ることが基本です。
ただし、質問、発表、話し合いなどが評価材料となる授業では、必要な場面に参加することも大切です。
字の美しさだけで評定が決まるわけではありません。
ただし、先生が読めない、計算過程が分からない、本人も後から見直せない状態では、内容が伝わりません。
飾る必要はありませんが、相手と自分が読める形で書くことは必要です。
愛知県公立高校の一般選抜では、主要5教科だけでなく、音楽、美術、保健体育、技術・家庭を含む9教科の評定が評定得点のもとになります。
実技の得意不得意だけでなく、テスト、作品、レポート、準備、振り返り、授業中の課題なども確認します。
毎日通う環境が合う子もいます。
ただし、塾にいる間だけ勉強し、学校ワークや家庭学習へつながっていない場合は、通塾時間を増やすだけでは変わらないことがあります。
塾で何を学び、それを学校や家庭でどう使っているかを見る必要があります。
残された定期テストや評価の機会、現在の観点別評価によって変わります。
改善できる部分はありますが、必ず上がるとは言えません。
時間が限られている場合は、内申点対策だけでなく、高校入試当日に点を取るための学力対策も並行して進めます。
聞いて構いません。
「なぜこの評定なのですか」と責める形ではなく、
「次の評価へ上げるために、どの部分を改善すればよいですか」
と、今後の学習に生かす聞き方をおすすめします。
必ず上がるとは約束できません。
評定は学校が複数の材料を基に判断するもので、家庭教師が決めることはできないからです。
ただし、通知表、答案、学校ワーク、提出物、家庭学習を確認し、改善できる部分を整理することはできます。
内申点が上がらないからといって、すぐに塾を変えたり、家庭教師を始めたりする必要があるとは限りません。
現在の塾を続けながら改善できることもあります。
学校ワークの使い方を少し変えるだけで、定期テスト対策が進みやすくなることもあります。
Thinking Studyでは、家庭教師への入会を前提としない「教育相談・学習セカンドオピニオン」にも対応しています。
通知表、定期テスト、学校ワーク、提出物などを見ながら、
内申点が上がらない原因
今の塾や教材が合っているか
家庭で何を優先すればよいか
高校受験までに何を整えるべきか
親がどこまで関わるべきか
を一緒に整理します。
塾や教材を増やす前に。
子どもを強く叱る前に。
まず、現在の学習のどこで止まっているのかを確認してみてください。