子どもが「塾に行きたくない」と言うと、保護者の方は、つい理由を問いただしたくなるかもしれません。
しかし、本人も自分の気持ちをうまく説明できていないことがあります。
「疲れる」
「面倒くさい」
「先生が嫌だ」
「勉強したくない」
という言葉の奥に、別の理由が隠れていることも少なくありません。
たとえば、
といった理由です。
表面上は「行きたくない」という一言でも、必要な対応は一人ひとり異なります。
だからこそ、最初から叱ったり、無理に説得したりするのではなく、まずは、
塾の何が負担になっているのか
を見つけることが重要です。
子どもが塾に行きたがらない
塾の日になると体調が悪くなる
塾を休むことが増えている
集団塾の授業についていけない
個別指導塾に通っても成績が上がらない
塾の宿題が多すぎて終わらない
分からないまま授業が進んでいる
質問したくても質問できない
塾では勉強するが、家ではまったく勉強しない
勉強のやり方が分からない
学習習慣が身についていない
暗記してもテストになると点数が取れない
苦手科目の基礎からやり直したい
内申点や定期テストの成績が上がらない
塾を辞めるべきか迷っている
家庭教師と個別指導塾のどちらが合うか分からない
自宅学習だけで受験に対応できるか不安
発達特性やグレーゾーンに合う学習方法を探している
不登校や五月雨登校で、塾に通うことが難しい
通信制高校での勉強や大学受験を支えてほしい
一つでも当てはまる場合、塾を続けるか辞めるかだけでなく、今のお子さまに合った学習環境そのものを考え直す時期かもしれません。
塾に行きたくない子に、無理に通わせ続けるとどうなる?
塾に行きたくないという状態が一時的な疲れであれば、少し休むことで戻れる場合もあります。
一方で、学習内容や指導方法、先生との相性、教室環境が合っていない場合は、無理に通わせ続けることで、勉強に対する苦手意識が強くなることがあります。
本来は、
「この問題が分からない」
「授業のスピードが速すぎる」
「基礎が抜けている」
という学習上の問題だったものが、
「自分は勉強ができない」
「どうせやっても無駄」
「勉強の話をされたくない」
という自己評価の低下につながることもあります。
塾を続けること自体が目的になってしまうと、お子さまの本当の課題が見えにくくなります。
必要なのは、通塾を続けさせることではありません。
お子さまが、もう一度学べる状態をつくることです。
今取り組んでいる問題よりも前の単元に、理解できていない部分が残っている可能性があります。
中学生の数学が分からない原因が、小学校の割合や分数にあることもあります。
高校数学で止まっている原因が、中学校の文字式や方程式にあることもあります。
現在の学年の教材だけを繰り返しても、土台が抜けていれば、なかなか成績は上がりません。
集団塾では、教室全体の予定に合わせて授業が進みます。
一度分からなくなっても、授業は待ってくれません。
個別指導塾でも、決められたカリキュラムや時間配分が優先されると、お子さまが本当に理解する前に次へ進んでしまうことがあります。
「分からなければ質問してください」と言われても、質問できない子は少なくありません。
そもそも、どこから分からないのか本人にも分かっていないことがあります。
質問することを恥ずかしいと感じる子や、先生が忙しそうで声をかけられない子もいます。
必要なのは、質問を待つことではなく、表情、手の止まり方、途中式、間違え方から理解度を見つける指導です。
宿題が多いほど成績が上がるとは限りません。
理解できていない問題を大量に解かせても、答えを写す作業になることがあります。
「なぜこの問題をするのか」
「どの力を身につけるための宿題なのか」
が分かって初めて、宿題が学習につながります。
学校生活、部活動、人間関係、移動時間。
子どもたちは、大人が思っている以上に疲れていることがあります。
学校が終わってから急いで食事をし、塾へ移動し、遅い時間に帰宅する生活が続けば、集中できなくなるのも自然です。
特に、発達特性がある子、集団の中で緊張しやすい子、音や光に敏感な子にとって、教室にいるだけで大きな負担になる場合があります。
「塾が合わない」と「勉強が嫌い」は同じではありません
塾ではやる気がないように見えても、家庭で一対一になると、驚くほど話し始める子がいます。
学校や塾では問題を解こうとしなくても、説明の仕方を変えた途端に手が動き始める子もいます。
これは、本人に能力がないからではありません。
学び方が合っていなかっただけかもしれません。
人前では質問しにくい
書くより話す方が理解しやすい
一度に多くの情報を受け取ると混乱する
図や具体例があると理解できる
興味のあることと結びつけると覚えられる
先の見通しが分かると安心できる
基礎から順番に戻る必要がある
自分のペースで考える時間が必要
誰かに管理されるとやる気を失う
納得できると自分から取り組める
子どもによって、学びやすい方法は違います。
塾で伸びないからといって、お子さまの可能性まで否定する必要はありません。
集団塾は、同じ目標を持つ仲間と学べることが大きな特徴です。
競争が刺激になり、決められたカリキュラムに沿って自分で復習できる子には向いています。
授業のスピードについていける
周囲との競争がやる気につながる
分からないところを自分から質問できる
宿題や復習を自分で進められる
志望校別の情報や入試演習を多く受けたい
基礎に大きな抜けがある
授業中に質問できない
周囲と比べられると自信を失う
教室の音や人の多さで疲れる
学校や部活動ですでに疲れている
自分のペースで考えたい
欠席が多く、授業の遅れが広がっている
個別指導塾は、集団塾より質問しやすく、一人ひとりに合わせやすいという利点があります。
ただし、「個別指導」という名称でも、先生一人が二人から四人程度を同時に見る形式が一般的です。
自分で問題を進め、必要なときに質問できる
教室へ通うことで学習のスイッチが入る
学校の授業や定期テストを補いたい
一人きりより、周囲に人がいる方が集中できる
自分から質問できない
先生が来るまで手が止まってしまう
毎回担当する先生が変わると混乱する
どこが分からないか自分で説明できない
教材やカリキュラムが本人に合っていない
本当は前の学年から戻る必要がある
学習方法そのものを改善する必要がある
「個別指導塾に通っているのに成績が上がらない」という場合は、指導時間だけでなく、誰がどのように学習全体を見ているかを確認する必要があります。
家庭教師は、自宅で一対一の指導を受けられます。
授業のスピード、教材、説明方法、学習量を、お子さまの状態に合わせて調整できます。
家庭教師の役割は、問題の解き方を教えるだけではありません。
お子さまが、
どこで止まっているのか
何なら一人でできるのか
どの説明なら理解できるのか
どの教材なら続けられるのか
どれくらいの量なら負担にならないのか
を見極め、家庭でも勉強できる状態をつくっていきます。
自宅学習は、費用を抑えながら、自分のペースで進められる方法です。
市販教材、学校教材、動画授業、学習アプリ、AI教材など、選択肢も増えています。
自分で計画を立てられる
分からないことを調べられる
学習時間を自分で管理できる
教材のレベルを自分で判断できる
一人で集中できる環境がある
ただし、勉強のやり方が分からない子に教材だけを渡しても、うまく進まないことがあります。
最初は家庭教師などと一緒に、
教材の選び方
1週間の勉強量
復習のタイミング
間違い直しの方法
テスト前の学習計画
を整え、少しずつ自立した自宅学習へ移行する方法もあります。
塾へ行った後に、
表情が明るくなる
分かったことを話す
自分から宿題を始める
のであれば、その環境が合っている可能性があります。
反対に、
帰宅後に不機嫌になる
塾の日だけ体調が悪くなる
宿題を見るだけで固まる
自信を失っている
勉強の話を避ける
という状態が続く場合は、見直しが必要です。
誰かに管理される方がよいか、納得して動く方がよいか
細かく管理されることで安心する子もいれば、管理されるほどやる気を失う子もいます。
私は、命令して勉強させることよりも、
「なぜこれをするのか」
「これができると、何につながるのか」
を伝えることを大切にしています。
学習の価値を本人が理解できれば、少しずつ自分で動けるようになります。
答えを教えてほしいのか、考え方を整理してほしいのか
すぐに答えを教えてもらえば、その場では問題が解けます。
しかし、自分で考える手順が身についていなければ、テストでは再現できません。
必要なのは、答えを覚えることではなく、
何が分かっているか
何を求める問題か
どの情報を使うか
どこから考えるか
なぜその解き方になるか
を整理することです。
「計算ミスが多い」
「文章問題が苦手」
「英単語が覚えられない」
という状態にも、さまざまな原因があります。
計算ミスに見えても、数の意味が曖昧なのかもしれません。
文章問題が苦手に見えても、資料と問題文を結びつける方法が分かっていないのかもしれません。
英単語を覚えられないのではなく、覚え方や復習間隔が合っていないのかもしれません。
間違えた問題だけを見るのではなく、考え方や手の動き、途中式、問題文の読み方まで確認します。
分からない問題を長時間考え続ければ、考える力がつくとは限りません。
今の力では届かない問題なのか、少しヒントがあれば届く問題なのかを判断します。
無理な問題を延々と解かせるのではなく、必要なところまで戻り、少し背伸びすれば届く課題を選びます。
答えを赤で写して終わるだけでは、できるようにはなりません。
できなかった問題は、できなかったと認識することが大切です。
そのうえで、
知識がなかったのか
問題文を読み違えたのか
手順を忘れたのか
時間が足りなかったのか
緊張して頭が真っ白になったのか
を一緒に整理します。
家庭教師が来たときだけ勉強する状態では、十分とは考えていません。
最終的には、家庭教師がいない日にも、
「今日はこれをやろう」
「分からないから印をつけておこう」
「次回質問しよう」
と、自分で学習を進められることが目標です。
塾や自習室に行かなければ勉強できない状態ではなく、自宅でも自分の学びを動かせる力を育てます。
お子さまだけでなく、保護者の方とも見立てを共有します
保護者の方から見ると、「やる気がない」と感じる行動でも、実際には何から始めればよいか分からず止まっていることがあります。
反対に、机に長時間向かっていても、学習の中身が伴っていない場合もあります。
指導を通じて見えてきた、
お子さまの得意な部分
つまずきの原因
学びやすい説明方法
現実的な学習量
今後伸びる可能性
ご家庭での声のかけ方
を、必要に応じて保護者の方にも共有します。
家庭教師が入ることが、お子さまだけでなく、ご家庭全体にとって教育を見直すきっかけになればと考えています。
私は、30年以上にわたり、約600名の小学生・中学生・高校生・既卒生を指導してきました。
大手教育サービスでは、限られた講師のみが認定される最上位ランクのプロ講師として、難関校受験、大学受験、医学部受験、学習の立て直しなどを担当してきました。
また、不登校経験のある高校生や通信制高校の生徒、発達特性のあるお子さま、塾や学校の授業についていけなくなったお子さまへの指導にも携わってきました。
難関校を目指す生徒にも、学校の授業が分からなくなった生徒にも、基本的な考え方は同じです。
今、どこまで分かっているのか。
次に何を身につければよいのか。
本人が自分で進めるようになるには、何が必要なのか。
一人ひとりの現在地から考えます。
まず、塾に行きたくない理由や、現在の学習状況を伺います。
学年
学校での様子
通っている塾の形式
苦手科目
定期テストの点数
家庭での学習状況
使用している教材
宿題の量
生活リズム
受験や進路の希望
お子さま本人の気持ち
塾を辞めることを前提にするのではなく、続ける方がよいのか、別の方法に変える方がよいのかも含めて整理します。
現在の学年の問題だけでなく、必要に応じて前の学年まで戻ります。
テストの点数だけではなく、問題文の読み方、途中式、ノートの使い方、暗記方法、時間配分なども見ます。
すべてを一度に改善しようとすると、本人もご家庭も疲れてしまいます。
まずは、
学校の授業についていく
定期テストの点数を立て直す
苦手科目の基礎を戻る
提出物を出せるようにする
受験科目を絞って進める
自宅学習の習慣をつける
など、今のお子さまに必要なことから始めます。
説明を短くする。
図を使う。
問題を一つずつ見せる。
口頭で考えを確認する。
具体例と結びつける。
学習時間を短く区切る。
お子さまの反応を見ながら、理解しやすい形を探します。
最初から完璧な学習計画は求めません。
まずは10分、1ページ、3問など、無理なく始められる量を設定します。
できた経験を積みながら、自分で学ぶ時間を少しずつ増やします。
学校の授業についていけない
算数の文章問題が苦手
国語の読解や漢字でつまずいている
宿題に時間がかかる
勉強を嫌がる
学習習慣をつけたい
中学受験塾の授業についていけない
集団塾から家庭教師へ変えたい
小学生では、点数だけでなく、今後の学習につながる土台を整えることが大切です。
集団塾についていけない
個別指導塾で成績が上がらない
定期テストの点数を上げたい
内申点を改善したい
数学や英語を基礎からやり直したい
提出物や学校ワークが進まない
高校受験の勉強方法が分からない
不登校や五月雨登校で学習が遅れている
内申点アップも、提出物を出させるだけでは十分ではありません。
授業が理解できる。
自分で勉強できる。
テストで力を出せる。
その状態をつくることを大切にします。
高校の授業についていけない
数学や英語が急に分からなくなった
赤点や単位、卒業が不安
塾や予備校の授業についていけない
映像授業を見ても理解できない
共通テスト対策を進めたい
大学受験の計画を立て直したい
浪人したが、勉強のペースをつくれない
部活動後の遅い時間に勉強したい
通信制高校から大学進学を目指したい
高校生では、教材を増やしすぎず、学校教材や手元の参考書を生かしながら学習を整理します。
学校へ行っていない時間を、すべて勉強で埋める必要はありません。
まずは生活リズムや気持ちの状態を見ながら、無理のないところから始めます。
昼間の時間を活用したい
学校の遅れが不安
高校進学や大学進学を考えたい
通信制高校のレポートを進めたい
家から出ることが難しい
人が多い教室に通えない
学びを完全に止めたくない
というご相談にも対応しています。
ASD、ADHD傾向、読み書きの苦手さ、集中の続きにくさなどがある場合、一般的な勉強方法が合わないことがあります。
私は医療や療育の専門家ではありませんが、長年の教育現場での経験をもとに、
情報量を減らす
見通しを示す
一度に扱う問題を絞る
図や具体例を使う
集中時間を短く区切る
こだわりや不安の強さに配慮する
テストの紙面に慣れる
できる方法を一緒に探す
といった教育面からの支援を行います。
塾が合わなかったとき、保護者の方は「早く次を探さなければ」と焦りやすくなります。
しかし、次の塾へ急いで入る前に、一度立ち止まる時間が必要な場合もあります。
教材を整理する。
生活リズムを戻す。
何が分からないかを確認する。
本人の話を聞く。
勉強量を減らす。
立て直すための時間は、遅れではありません。
合わない方法を続けるよりも、今後の学びにつながる場合があります。
塾を辞めること自体が問題なのではありません。大切なのは、辞めた後の学び方を考えておくことです。
塾を続けながら家庭教師を併用する方法、一度塾を休んで学習状況を整理する方法、家庭教師へ切り替える方法などがあります。
お子さまの状態によって適切な選択は異なります。
Q.塾に行きたくないのは、本人の甘えではありませんか?
一時的に面倒だと感じている場合もありますが、授業についていけない、質問できない、教室で疲れるなど、本人なりの理由があることも少なくありません。
まずは理由を決めつけず、状態を確認することが大切です。
Q.個別指導塾でも伸びなかったのですが、家庭教師なら変わりますか?
必ず成績が上がると約束することはできません。
ただ、家庭教師は一対一で手元や考え方を確認できるため、個別指導塾では見つけにくかったつまずきを発見できる可能性があります。
教材や進度も、お子さまに合わせて調整できます。
可能です。
塾の授業や宿題のフォロー、分からない単元の補強、受験問題の質問対応など、役割を分けることができます。
ただし、課題が多くなりすぎないよう調整が必要です。
最初から長時間の勉強を求めることはありません。
なぜ勉強を避けているのかを確認し、短い時間や取り組みやすい内容から始めます。
ただし、家庭教師が本人の代わりに勉強することはできません。本人が少しずつ動ける関係と環境をつくっていきます。
指導に使える机やテーブルがあれば、特別な学習部屋は必要ありません。
普段の生活空間で学ぶことで、家庭教師がいない日も同じ場所で勉強しやすくなる利点があります。
現在は、原則として訪問による対面指導を中心としています。
画面越しでは分かりにくい手の止まり方、表情、ノートの使い方などを確認しながら指導することを重視しています。
塾に行けないことより、学び方が見つからないことの方が問題です
塾に行きたくないと言われると、保護者の方は将来が心配になると思います。
けれど、塾へ行くことだけが学ぶ方法ではありません。
集団塾が合う子もいます。
個別指導塾が合う子もいます。
家庭教師が合う子もいます。
自宅学習を中心に伸びる子もいます。
大切なのは、周りと同じ方法を選ぶことではありません。
お子さまが理解でき、少しずつ自分で学べる方法を見つけることです。
塾で伸びなかった経験も、無駄ではありません。
何が合わないのかが分かったことで、次の学び方を選びやすくなります。
お子さまの可能性を、今の塾での様子だけで決めないでください。
「塾を辞めるべきか迷っている」
「家庭教師が合うか分からない」
「個別指導塾に通っても成績が上がらない」
「勉強のやり方から見直したい」
「本人が塾に行きたがらない」
「自宅学習を続けられるようにしたい」
という段階でもご相談いただけます。
無理に家庭教師を勧めるのではなく、現在の状況を伺いながら、
今の塾を続ける方がよいのか
塾を休んで立て直す方がよいのか
個別指導塾へ変える方がよいのか
家庭教師が合っているのか
自宅学習を中心にできるのか
を一緒に整理します。
「塾に行きたくない」は、学び直すきっかけになることがあります
お子さまが本当に必要としているのは、無理に通わせることではなく、自分に合う学び方を見つけることかもしれません。
30年以上の指導経験をもとに、現在の学力、性格、生活、学校での状況を見ながら、これからの勉強の形を考えます。
そのようなお悩みを、まずはお聞かせください。
お子さまに合う学び方を、一緒に探すところから始めます。