全部を毎日確認する必要はありません。
一問だけ、何も見ずに解いてもらう。最近の間違いを一つだけ説明してもらう。次のテストで直したいことを一つだけ聞く。
短い確認でも、点数だけでは見えなかったことが分かります。
「塾は分かった?」では、子どもは「分かった」と答えがちです。
次のように、評価ではなく具体的な場面を聞いてみてください。
答えが返ってこないときは、質問を重ねないことも大切です。
問題や答案を一緒に広げ、「どこまで一人で進めたか見せて」と頼むだけでも構いません。言葉で説明するのが苦手な子は、実際に解く様子のほうが状態をよく表します。
「このままで大丈夫ですか」と聞くと、「もう少し様子を見ましょう」「頑張っています」という答えになりやすいものです。
面談では、次のように具体的に確認すると、家庭での判断材料が増えます。
今、最も優先して直すべき単元や学習行動は何ですか。
宿題の中で、必ずやる問題と、余裕がなければ省いてよい問題はどれですか。
授業中、本人は自力で考えていますか。説明を待つことが多いですか。
質問できていますか。質問できない場合、どのように確認してもらえますか。
次の4週間で、何ができるようになれば順調と判断できますか。
今のクラスと教材は、本人の理解度に合っていますか。
家庭では、何を確認し、何には口を出さないほうがよいですか。
塾を責めるための質問ではありません。
塾で見えていることと、家庭で起きていることをつなぎ、次の一手を決めるための質問です。
すぐに点数へ表れなくても、学び方が改善しているなら、伸びる途中の可能性があります。
特定教科だけ宿題が回らない
難問に時間を使い、基礎の反復が不足している
講座が多く、復習時間が取れない
現在のクラスでは説明を待つ時間が増えている
講座や宿題を減らす、クラスを見直す、優先単元を絞ることで、今の塾を活かせることがあります。
集団授業では、どこで思考が止まるのか分からない
算数の文章題・割合・比・速さ・図形など、前提の穴を特定したい
国語の選択肢、記述、語彙、設問の読み方を細かく見直したい
塾の教材を本人に合う量と順序へ整理したい
親が見ると衝突するため、第三者に学習状況を見てほしい
転塾する前に、現在のつまずきの原因を確認したい
併用する目的は、塾の宿題を代わりに終わらせることではありません。塾では見えにくい本人の考え方を見て、塾の教材と授業が力に変わるよう整えることです。
ただし、原因を確認しないまま塾だけを変えると、新しい教材と宿題の中で同じ問題が起きることがあります。
転塾の前に、「塾が合わない」のか、「学習の土台に穴がある」のか、「宿題の使い方が合わない」のかを分けて考えることが大切です。
塾を変えるべきか迷うご家庭へ|転塾前の学習相談・セカンドオピニオン
Thinking Studyが見るのは、点数だけではありません
答案や成績表だけでは、学習が止まっている本当の理由が分からないことがあります。
実際に問題を解く様子を見ます。
問題文のどこに線を引くか。条件をどのように整理するか。最初の一手をどう決めるか。分からなくなったときに、何を試すか。ヒントのあと、自分で考え直せるか。正解した問題にも、根拠があるか。
算数なら、「図形が苦手」「文章題が苦手」で終わらせません。
図を描けないのか。条件を書き込めないのか。割合や比がつながっていないのか。見た目で判断し、根拠を確認していないのか。計算処理で力を使い切っているのかを見ます。
国語なら、「読解が苦手」で終わらせません。
本文を読めていないのか。設問条件を落としているのか。根拠を探せないのか。選択肢を感覚で選んでいるのか。記述に必要な要素を抜き出せないのか。語彙や文のつながりに戻る必要があるのかを見ます。
そのうえで、今やる問題、戻る単元、減らす課題、塾へ相談すること、家庭で見守ることを整理します。
答えを早く教えて、その場で丸を増やすことが目的ではありません。
翌日も、初めて見る問題でも、自分で考え始められる状態をつくること。
中学受験の合格だけでなく、入学後も自分で学び続けられる状態を目指します。
中学受験のセカンドオピニオン|塾を変える前に学習状況・志望校を見立て直す
中学受験の家庭教師|塾だけでは届かない部分を個別に整える
塾に通っていれば、中学受験の学習はすべて任せても大丈夫ですか?
塾のカリキュラム、教材、模試、受験情報は大きな助けになります。ただし、家庭で宿題がどのように進んでいるか、翌日に自力で解けるか、本人が消耗していないかまでは、塾から見えにくいことがあります。家庭が教える必要はありませんが、塾での学びが本人の力に変わっているかは定期的に確認したいところです。
塾の方針や本人の状況によります。理解が追いつかないまま全問を処理すると、復習や睡眠が削られることがあります。自己判断で減らす前に、塾へ「必ずやる問題」「余裕があればやる問題」「今は省いてよい問題」を具体的に確認するのがおすすめです。
成績が上がらない場合、どのくらい様子を見ればよいですか?
点数だけで期間を決めることはできません。成績が停滞していても、自力で解ける問題が増え、間違いを修正でき、家庭学習が整っているなら伸びる途中の可能性があります。一方、同じ間違いが続く、宿題が処理になる、睡眠や表情が崩れる場合は、長く様子を見るより早めに原因を確認したほうがよいでしょう。
塾へ相談しても「頑張っています」と言われます。何を聞けばよいですか?
「大丈夫ですか」ではなく、「現在もっとも優先する単元は何か」「授業中はどこまで自力で考えているか」「宿題で省いてよい範囲はあるか」「4週間後に何ができれば順調か」と具体的に聞くと、次の行動を決めやすくなります。
できます。現在の塾の教材、進度、宿題、志望校を確認し、塾では見えにくい個別のつまずきを整えます。併用ありきではなく、塾への相談や宿題の調整だけで改善できる場合も含め、今の状態から考えます。
現在の塾を続ける、講座や宿題を調整する、家庭学習を変える、家庭教師を併用する、転塾するなど、選択肢を最初から一つに決めずに整理します。中学受験のセカンドオピニオンは、入会や転塾を前提にせず、家庭が判断するための材料を増やす相談です。
成績が大きく下がってから。子どもが塾へ行けなくなってから。親子で話せなくなってから。
そこまで待つ必要はありません。
塾へ通えている今、宿題へ取り組めている今なら、塾の良さを残したまま、学習のずれだけを調整できることがあります。
ご相談では、学年、お住まいの地域、現在の塾、志望校、直近のテスト結果、最も困っていることをお知らせください。相談内容がまだ整理できていなくても構いません。
テスト答案、塾の教材、宿題の状況、実際に解く様子から、今どこで止まっているのかを一緒に整理します。
塾を否定するためではありません。
今の塾を活かせるのか。何を減らすのか。どこへ戻るのか。別の支援が必要なのか。
お子さまに合った受験の形を見つけるためです。