豊橋から検討されることの多い学校には、たとえば次のような学校があります。
南山中学校女子部
愛知淑徳中学校
金城学院中学校
椙山女学園中学校
これは志望校ランキングではありません。また、愛知県内の私立中学校をすべて並べたものでもありません。
同じ私立中学校でも、学校の教育方針、校風、授業の進め方、大学への接続、部活動、通学環境は異なります。難易度だけを縦に並べて、上から順に受ければよいわけではありません。
学校を比較するときは、次の点を見ます。
愛知県内の私立中学校全体は、愛知県私学協会の中学校一覧で確認できます。学校名を知るためだけでなく、各校の公式情報へ進む入口として使います。
豊橋からの通学は、駅から駅までの時間だけでは決まりません
豊橋駅から名古屋方面へ移動できることと、小学生が毎日無理なく通えることは別です。
考えるのは、電車に乗っている時間だけではありません。
自宅から豊橋駅や最寄り駅までの時間
朝の出発時刻と、混雑する時間帯の負担
名古屋駅や金山駅などでの乗り換え
最寄り駅から学校までの徒歩・バス
部活動や補習後の帰宅時刻
帰宅後に食事・入浴・宿題・睡眠を確保できるか
交通の乱れや悪天候が起きた場合の動き
保護者の送迎が必要な区間を何年続けるか
説明会の日に保護者と一緒に出かけたときは問題なくても、平日の朝に一人で移動し、授業と部活動を終えて帰る生活は負担が違います。
志望順位を決める前に、できれば平日の通学時間帯に近い条件で、自宅から学校まで動いてみます。帰宅後にどの程度の時間と体力が残るかまで考えます。
中学受験の合格は一日ですが、通学は入学後の6年間続きます。
愛知県内の私立中学校は、名古屋市内だけにあるわけではありません。
名古屋市内で地下鉄や私鉄へ乗り換える学校と、名古屋を越えて尾張方面へ向かう学校では、豊橋からの通学経路が変わります。
学校までの総時間が近く見えても、乗り換えの回数、待ち時間、混雑、遅延時の代替経路によって負担は異なります。
特に、第一志望校と併願校を偏差値だけで決めると、合格後に通学条件の違いへ気づくことがあります。
併願校も、実際に進学する可能性がある学校です。
「第一志望なら通えるが、併願校へ同じ通学を続けるのは難しい」ということがないよう、受ける学校はすべて自宅からの動線を確認します。
豊橋の中学受験塾には、地域で多く受けられる学校、愛知県内の入試日程、通っている生徒の学力層について蓄積があります。
一方、同じ塾の同じクラスにいても、東海中、滝中、南山中学校女子部、名古屋中、愛知中など、志望校によって優先する問題は変わります。
塾で確認したいのは、合格者数だけではありません。
現在のクラスと教材が、どの学校を中心に作られているか
志望校の近年の過去問を、担当の先生がどこまで見ているか
算数・国語・理科・社会で、学校別に何を変えるのか
どの模試を、どの判断に使うのか
6年生後半に学校別の答案を見てもらえるか
通常授業、追加講座、家庭学習を合わせても復習時間が残るか
学校別講座を利用するため、名古屋方面へ通う選択をする家庭もあります。その場合は、通常の通塾に移動時間が加わります。講座を増やすことで、家庭で解き直す時間がなくならないかを確認します。
地元塾で足りない部分があるからといって、すぐに転塾する必要はありません。普段のカリキュラムは現在の塾で進め、特定教科や過去問だけを補う方法もあります。
塾の宿題が回っていない場合は、中学受験塾についていけない子の家庭学習をご覧ください。今の塾と志望校が合っているかを一度整理したい場合は、中学受験のセカンドオピニオンでも確認できます。
同じ愛知県の私立中学受験でも、すべての学校に同じ教材、同じ問題量、同じ時間配分で対応できるわけではありません。
難しい教材を使っているから安心とも限りません。
基本問題を落としているのに難問へ進んでいる。解法を覚えているが、数字や聞かれ方が変わると止まる。塾の宿題は終わっているが、時間を置くと再現できない。志望校ではあまり問われない問題に、多くの時間を使っている。
このようなずれがないかを見ます。
教材を変える前に、次の資料を並べます。
現在の塾教材と宿題
塾の小テスト・公開テスト
模試の問題と答案
志望校の過去問
普段のノートと解き直し
一週間の学習時間
教材の名前より、本人がどの問題を一人で再現できるかが大切です。
東海中、滝中、南山中学校女子部などを考える場合、算数の深さと安定は大きな課題になります。
割合・比、速さ、平面図形・立体図形、場合の数、規則性、数の性質など、複数の考え方を組み合わせる問題もあります。
ただし、難問を大量に解けばよいわけではありません。
問題文から何を取り出したか。どの数量を図や表にしたか。何を求めるために最初の式を作ったか。途中で考えを変えた理由を説明できるか。正解した問題も、数字や形が変わったときに再現できるか。
そこまで確認します。
解説を聞けば分かることと、試験会場で一人で考え始められることは別です。
詳しくは、中学受験算数の家庭教師|図形・速さ・比・特殊算を個別指導をご覧ください。
国語では、文章を読めているように見えても、設問へ答える段階でずれていることがあります。
本文のどこを根拠にしたのか。選択肢のどの言葉が違うのか。人物の気持ちや筆者の主張を、どの表現から判断したのか。記述に必要な要素を過不足なく拾えているか。
感覚で正解した問題も、その理由を説明してもらいます。
学校によって文章量、設問の構成、記述の比重は異なりますが、根拠を持って読む土台がなければ、学校別対策だけを増やしても安定しません。
詳しくは、中学受験国語の家庭教師|読解・選択肢・記述を根拠から個別指導をご覧ください。
理科・社会は、用語の暗記だけでなく、資料・表・グラフ・実験結果から必要な情報を読み取れるかを見ます。
算数と国語へ時間を使いすぎて、理科・社会の復習が後回しになることもあります。4教科全体で使える時間を確認し、学校ごとに必要な得点の作り方を考えます。
模試の偏差値と、志望校で取れる点数は同じではありません
模試は、現在地を知るために大切です。ただし、一つの偏差値や判定だけで、複数の学校への合格可能性を同じように判断することはできません。
見るのは、判定の文字だけではありません。
どの範囲と受験者層を対象にした模試か
正答率の高い問題を落としていないか
時間不足はどの教科・大問で起きたか
初見問題で止まった原因は何か
志望校の出題と、模試の問題がどこまで重なるか
次回までに直せる失点はどれか
模試では安定していても、志望校の過去問で時間が足りないことがあります。反対に、模試の判定が厳しくても、過去問との相性や伸ばせる部分が見える場合があります。
A判定だから安心、厳しい判定だからすぐに諦める、とは決めません。点数の中身と過去問を合わせて見ます。
過去問は、第一志望と併願校の違いを見つけるために使います
過去問は、合格最低点との距離だけを見るものではありません。
教科ごとの問題量と時間
どの大問から手をつけたか
基本問題を確実に取れているか
記述や途中式をどこまで残せているか
読み違い・条件の見落としがあったか
第一志望と併願校で共通して直せる部分
その学校だけに必要な対策
学校数を増やしすぎると、解くだけで時間がなくなり、直しが浅くなります。
一度解いた問題の答えを覚えるのではなく、次の初見問題で使える考え方を取り出します。
小学6年生で過去問と併願の優先順位に迷っている場合は、中学受験の小学6年生|過去問・偏差値・志望校を立て直すもご覧ください。
5年生は、学校別の難問を急いで増やすより、比・割合・速さ・図形などの算数の土台、本文の根拠を取る国語の読み方、塾の復習が回る仕組みを整える時期です。
学校説明会や文化祭へ行き、本人が学校をどう感じるかも見ます。保護者だけが学校に詳しくなり、本人の選択が置き去りにならないようにします。
→ 中学受験の小学5年生|算数・宿題・家庭学習を立て直す
6年生は、すべての学校へ同じ対策をする時期ではありません。
現在地、第一志望、併願校、入試日程、通学条件を見て、共通して必要な学習と学校別に必要な学習を分けます。過去問、模試、通常授業、追加講座が重なっても、解き直しと睡眠の時間を残します。
学校を増やすほど安心できるとは限りません。合格したら進学する学校へ絞ります。
愛知県内の併願は、入試日だけでなく手続きまで並べます
愛知県内の私立中学校は、学校によって入試日、合格発表、入学手続きの期限、受験方式が異なります。年度による変更もあります。
予定表には、次の内容を一緒に置きます。
出願期間と必要書類
入試日と会場までの移動
合格発表の日時と方法
入学金などの手続き期限
第一志望校の結果を待てるか
同じ日に重なる学校はないか
連続受験による本人の負担
合格した場合、本当に進学できるか
偏差値だけで「挑戦校・適正校・安全校」と並べても、日程と手続きが成立しなければ併願にはなりません。
愛知県私学協会は年度ごとの私立中学校入試日程を公開しています。ただし、最終的な出願条件や手続きは、必ず各学校公式の最新募集要項で確認してください。
合格後は、通学時間が学習時間と睡眠時間に影響します
名古屋・尾張方面の中高一貫校へ入学すると、学校の授業、課題、定期考査、部活動に、豊橋までの往復時間が加わります。
中学1年生の最初は通えていても、課題が増え、部活動の終了が遅くなり、睡眠不足から学習が崩れることがあります。
受験前に確認したいのは、合格後の平日です。
何時に起き、何時に帰宅するか
電車内で何ができ、何はできないか
帰宅後に宿題を始められる体力が残るか
睡眠を削らずに定期考査へ対応できるか
学校で質問や自習の時間を使えるか
保護者の送迎をどこまで前提にするか
通学時間を「勉強できる時間」と最初から見込まないことも大切です。混雑や疲労で、毎日同じように使えるとは限りません。
入学後に数学・英語の進度、定期考査、家庭学習で困った場合は、東三河の中高一貫校生の学習サポートへつながります。
通学型だけでなく全寮制も比較したい場合は、海陽中等教育学校の受験対策・入学後の学習をご覧ください。愛知県外まで選択肢を広げる場合は、豊橋から全国の私立中学受験を考えるご家庭へで、遠征・寮・転居まで整理しています。
志望校の難度が上がると、保護者が不安になるのは自然です。
もっと難しい問題集が必要ではないか。名古屋の講座へ行かせたほうがよいのではないか。模試を増やすべきではないか。家庭教師も併用したほうがよいのではないか。
しかし、子どもが使える時間は限られています。
新しいものを加える前に、今の教材で何ができていて、何が残っていないのかを見ます。講座を増やすなら、何を減らすかも同時に決めます。
保護者が教えるたびに言い合いになる場合は、中学受験で親子喧嘩が増えたご家庭へもお読みください。
Thinking Studyを運営する家庭教師が「豊橋の凡人家庭教師」として書いた、正解した問題を説明できない子にも、正誤だけでは分からない理解の状態をまとめています。
Thinking Studyが見るのは、学校名より先に、子どもの手元です
東海中、滝中、南山中学校女子部など、学校ごとの過去問や必要な学習を確認することは大切です。
ただし、同じ学校を目指す子に同じ方法を当てはめることはしません。
問題を読んだとき、どこで目と手が止まるか
条件を図や表へ整理できるか
なぜその式や選択肢を選んだか説明できるか
正解した問題を、時間を置いて再現できるか
初見問題で学んだ考え方を使い始められるか
塾の進度と本人の理解が一致しているか
模試と過去問の失点が、何から起きているか
指導歴30年以上の中で、愛知県内の私立中学校を目指す生徒、合格後に中高一貫校へ通う生徒を見てきました。
過去の合格例を、そのまま次の子へ当てはめることはしません。本人の答案、教材、ノート、問題を解く途中から、必要な順番を考えます。
候補校、本人が学校に感じていること、現在の塾、模試、家庭学習、豊橋からの通学について伺います。第一志望がまだ決まっていなくても構いません。
塾教材、模試、過去問、普段のノートをご用意ください。点数だけでなく、読み方、途中式、書き込み、解く順番、手が止まる場所を確認します。
現在の塾をどう使うか。何を追加し、何を減らすか。第一志望と併願校に共通する学習は何か。学校別対策をいつ、どの程度入れるか。通学も含めて、ご家庭が判断できる形に整理します。
対面指導を基本とし、豊橋市のご家庭で、普段の教材と本人が解く様子を確認します。塾を否定したり、無理に難関校を勧めたりするための相談ではありません。
入会を前提とせず、答案・教材・志望校を一度詳しく整理したい場合は、有料の学習セカンドオピニオンも利用できます。
合格や成績上位を保証することはできません。ただし、今できていること、止まっていること、次に確認することを曖昧にしません。