学校の勉強では少し物足りない小学生へ
先へ進む前に、今の学び方を少し見てみる
学校のテストでは困っていない。
宿題もそれほど時間がかからない。
授業も分かっているように見える。
けれど、
「このまま学校の勉強だけでよいのだろうか」
「もう少し考える学びをさせてもよいのではないか」
「得意なところを、もう少し伸ばせないだろうか」
と感じることがあります。
困っているわけではありません。
成績が下がっているわけでもありません。
だからこそ、何をしたらよいか分かりにくいことがあります。
すぐに学年を先へ進める必要もありません。
難しい教材を増やす必要もありません。
中学受験をすると決める必要もありません。
まず、
今どのように考えているのか。
何に興味を持っているのか。
もう少し広げられそうな学びは何か。
を見てみます。
「できる」と「十分に考えている」は同じではありません
学校のテストで100点が取れている。
問題集にも丸が多い。
それは、今学んでいる内容が身についている一つの材料です。
ただ、正解している問題でも、
すぐ答えが出たのか。
長く迷っていたのか。
覚えた手順で解いたのか。
なぜその答えになるか説明できるのか。
条件が少し変わっても同じ考え方を使えるのか。
によって中身は違います。
反対に、不正解でも途中までよく考えていることがあります。
Thinking Studyでは、丸とばつだけではなく、
問題文のどこを見たか。
最初に何を書いたか。
図や式を使ったか。
どこで手が止まったか。
消した跡にどんな考えが残っているか。
も見ます。
正答数だけでなく、正答までの過程を見る。
学校の勉強に余裕がある子ほど、ここを見ておくと、次に何を広げればよいかが分かりやすくなります。
計算が速い子
計算が速い。
暗算が得意。
学校の算数ではほとんど困らない。
という子がいます。
それは大切な力です。
ただ、
計算が速いこと。
数量の関係を理解していること。
初めて見る問題で考えられること。
は同じではありません。
答えがすぐ出る問題だけでなく、
図を書いて考える。
条件を整理する。
いくつかの方法を試す。
答えが一つに決まらない問題を考える。
という学びへ広げる方法があります。
本をよく読む子
読書が好きなことも、大きな土台になることがあります。
物語が好き。
図鑑が好き。
歴史の本ばかり読む。
科学の本を読む。
好きなジャンルは子どもによって違います。
読書量を増やすことだけが目的ではありません。
読んだことから、
なぜだろう。
別の本ではどう書かれているのだろう。
自分ならどう考えるだろう。
と広げていくことができます。
また、本をたくさん読んでいても、
設問で何を聞かれているかを捉える。
文章から根拠を選ぶ。
短く説明する。
という力は別に確認する必要があります。
難しい問題への反応を見る
少し難しい問題を出したとき、
すぐに「無理」と言う。
しばらく考える。
絵や図を書き始める。
知っていることを使おうとする。
答えを早く聞きたがる。
間違えても別の方法を試す。
反応はいろいろです。
「難しい問題を解けたか」だけではなく、
分からないものに出会ったとき、どう動くか
を見ることができます。
今は解けなくても、
少し助けがあれば考え始められる。
別の問題でもう一度試せる。
という子もいます。
難しい問題を大量に与える前に、その子が考え続けられる難度を探します。
もっと先へ進めることが、最初の選択肢とは限りません
学校の内容が簡単に感じられると、
次の学年へ進める。
何学年も先取りする。
という方法が思い浮かびます。
先取りが合う子もいます。
すでに先取りをしてきた子なら、その学習を生かせることもあります。
ただ、
速く先へ進むこと。
知っている単元を増やすこと。
初めて見る問題を考えられること。
は別です。
先取りを続けるだけでなく、
一つの問題を別の方法で考える。
理由を説明する。
条件を変えて考える。
今までの知識を組み合わせる。
という方向へ学びを広げることもできます。
先へ行くことと、深く考えることの両方があります。
余白が必要な子もいます
空いている時間があるからといって、すべて勉強で埋める必要はありません。
本を読む。
工作をする。
絵を描く。
外で遊ぶ。
図鑑を見る。
地図を見る。
好きなことを調べる。
ぼんやり考える。
こうした時間から広がるものもあります。
特に低学年では、
「今のうちに何かをさせなければ」
と急いで予定を埋めなくても構いません。
幼児期や低学年の経験を、受験準備の早さではなく現在地として考えたい場合は、
をご覧ください。
好きなことから、学びを広げる
恐竜だけはとても詳しい。
電車の路線ならいくらでも覚えられる。
昆虫の話なら止まらない。
地図を見るのが好き。
数字が好き。
物を作るのが好き。
一つのことへ強く興味を持つ子もいます。
それを、
「学校の勉強とは関係がない」
と切り離す必要はありません。
好きなことから、
本を読む。
調べる。
比べる。
地図を使う。
数字を扱う。
文章にする。
人へ説明する。
という学びへ広げられることがあります。
また、学びを広げる方法は中学受験だけではありません。
本や図鑑。
科学館や博物館。
工作やプログラミング。
検定。
習い事。
家庭での探究。
少し難しい市販教材。
など、いろいろあります。
「物足りないから中学受験」ではなく、本人の興味に合う次の学びを探す。
その中の一つとして、中学受験があります。
中学受験という選択肢
学校の勉強に余裕がある。
考える問題を楽しんでいる。
いろいろな学校を見てみたい。
もう少し違う学習環境も知りたい。
そうしたところから、中学受験を考え始める家庭もあります。
ただし、
学校のテストで100点だから受験した方がよい。
学校の勉強が簡単だから私立中へ進んだ方がよい。
ということではありません。
本人がどのような学校生活を望んでいるか。
家庭としてどのような環境を考えているか。
受験準備の負担をどう考えるか。
も含めて判断します。
まだ受験すること自体を迷っている場合は、
をご覧ください。
「うちの子、中学受験を考えてもいい?」と思ったら
算数が得意。
本をよく読む。
学校では困っていない。
だからといって、それだけで中学受験への向き・不向きを決めません。
反対に、
集中に波がある。
自分から勉強しない。
間違えると落ち込む。
という様子だけで、向いていないとも決めません。
現在の学習。
興味。
難しいものへの反応。
生活。
家庭が望む環境。
を並べて考えます。
中学受験を考えることになったら
学校を少し見てみたい。
本人も興味を持っている。
中学受験を選択肢としてもう少し具体的に考えたい。
という段階になったら、
すぐ塾へ入ることだけが最初の行動ではありません。
通える学校を知る。
本人と話す。
今の学習を見る。
家庭で使える時間や費用を確認する。
というところから始められます。
また、
「何年生から始めればよいのか」
「今からでは遅いのか」
が気になる場合は、
をご覧ください。
受験しない場合も、学びは広げられます
中学受験を検討した結果、
地元の公立中学校へ進む。
受験勉強はしない。
という選択になっても構いません。
それで、今感じている
「もう少し学ばせたい」
という気持ちまでなくす必要はありません。
得意な算数を広げる。
読書から興味を深める。
英語や科学に触れる。
自分で調べるテーマを持つ。
学校より少し難しい問題を時々考える。
といったことはできます。
受験するかどうかと、
本人の学びを広げるかどうかは別の問題です。
困っていないけれど、一度見てほしい
成績は悪くない。
学校でも困っていない。
だから、
「相談するほどではないのでは」
と思うかもしれません。
それでも、
今の教材が簡単すぎるのか。
もう少し難しいものへ進めてよいのか。
先取りが合っているのか。
受験を考える必要があるのか。
今のままでも十分なのか。
を一度整理したいことがあります。
まだ受験するかも、家庭教師を継続して頼むかも決めていない段階で、まず問い合わせていただくことができます。
一方、
学校のテスト。
答案。
現在使っている教材。
ノート。
家庭学習の様子。
などを確認し、
今できていること。
もう少し広げられそうなこと。
今は増やさなくてよいこと。
を一度詳しく整理したい場合は、継続指導を前提としない、一度だけ利用できる有料の学習相談・学習セカンドオピニオンがあります。
相談したからといって、新しい教材を増やす必要はありません。
家庭教師を始める必要もありません。
今使っている教材をそのまま続ける。今は何も増やさない。好きなことを広げながら様子を見る。
という結論になることもあります。