※参考定員は令和8年度の募集人員を基に算出されたもので、令和9年度の募集人員によって変更される可能性があります。
不登校経験があるから、全日制高校を最初から諦めなければならないわけではありません。
一方で、枠が小さい高校もあります。
全日制単位制選抜だけを当てにして一般選抜の準備を止めるのではなく、本人の状態を見ながら、複数の進路を並行して考える方が安全です。
制度が変わっても、保護者の方の不安がすぐになくなるわけではありません。
「今日も休んだら、また欠席日数が増える」
「内申点が下がったらどうしよう」
「受験できる高校がなくなるのではないか」
そう考えると、体調が悪い子どもを、何とか学校へ行かせたくなることもあると思います。
ただ、出席日数を増やすことだけが先に立つと、本人の状態がさらに崩れてしまうことがあります。
文部科学省も、不登校支援について、学校へ登校するという結果だけを目標にするのではなく、本人が自分の進路を主体的に考え、社会的に自立することを目指す必要があるとしています。
同時に、学習の遅れや進路選択上の不利益にも注意する必要があるとしています。
この二つは、どちらか一方を選ぶ話ではありません。
学校へ無理に戻さないことと、学びを完全に止めないことは両立できます。
学校を休んでもよい日があります。
心身の調子が悪いときは、休養が必要なこともあります。
そのうえで、少し動ける日に教科書を開く。短い課題に取り組む。オンラインで先生と話す。家庭教師と一問だけ考える。
小さくても、学びとのつながりを残しておく。
私は、その方が結果として、高校進学後の生活にもつながると考えています。
本人が担任の先生と直接話すことが難しい時期もあります。
その場合は、最初は保護者だけでも構いません。
現在の体調、生活リズム、学習状況を伝え、どのような形なら学校とつながれるかを相談します。
毎日連絡する必要はありません。
本人と家庭が追い詰められない頻度を考えながら、必要な情報が途切れないようにします。
特別に立派な書類を作る必要はありません。
日付
教材名
学習したページ
学習時間
確認テストの結果
難しかったところ
誰と学習したか
を簡単に残しておくだけでも、学校へ説明しやすくなります。
ただ「家で勉強しています」と伝えるより、学校が学習状況を具体的に把握できます。
定期テスト直前になってからでは、別室や別日の調整が難しい場合があります。
教室では受けられないけれど、別室なら受けられる。
朝は難しいけれど、午後なら動ける。
一日で全教科は無理だけれど、分ければ受けられる。
本人の状態に合わせて、実行できる方法を考えます。
不登校期間が長くなると、現在の学年の教材を開くだけで苦しくなる子もいます。
その場合は、中学3年生だから中学3年生の問題だけをやらせるのではなく、必要なところまで戻ります。
数学なら正負の数や方程式。
英語なら主語と動詞、一般動詞とbe動詞。
国語なら短い文章を読んで、何を聞かれているかを確認するところからでも構いません。
戻ることは、遅れることではありません。
分からないまま先へ進み続けるより、もう一度進むための足場を作ることです。
高校に合格することは大切です。
しかし、合格だけをゴールにすると、入学後に再び動けなくなることがあります。
朝から毎日通えるか
通学時間は長すぎないか
課題量や授業速度は合っているか
別室や相談体制はあるか
単位制、定時制、通信制の方が合っていないか
本人が本当に通いたいと思っているか
も確認しておきたいところです。
「入れそうな高校」だけでなく、入ったあとに学び続けられそうな高校を考えます。
学校へ行けていないという理由だけで、
「全日制高校は無理です」
「内申点がないので、選べる高校はありません」
「通信制高校しかありません」
と、早い段階で進路を狭める必要はありません。
現在の評定、過去問の得点、欠席期間、家庭学習の状況、受けられる選抜方法は、一人ひとり違います。
一般選抜が合う子もいます。
全日制単位制選抜が合う子もいます。
長期欠席者等にかかる選抜方法を申請した方がよい子もいます。
定時制、通信制、フレキシブルハイスクールの方が、本人の力を発揮できる場合もあります。
大切なのは、学校の種類に上下をつけることではありません。
本人が心身の状態を保ちながら、次の学びへつながれる環境を選ぶことです。
内申点や欠席日数は、進路を考えるための資料ではあります。
しかし、その数字が子どもの価値を決めるわけではありません。
内申点を上げることだけを目的にしない考え方は、
「内申点アップ、その先にあるもの」でお伝えしています。
豊橋・豊川・東三河で不登校の高校受験にお悩みの方へ
Thinking Studyでは、豊橋市・豊川市を中心に、不登校、五月雨登校、別室登校、教育支援センターを利用している中学生の学習と高校受験を支援しています。
最初から毎日学校へ戻すことを目標にはしません。
かといって、学校や勉強をすべて手放してよいとも考えていません。
まずは、
現在の欠席状況
通知表と評定
定期テストを受けられているか
家庭でどこまで学べているか
本人が動ける時間帯
志望している高校
2027年度入試で利用できる制度
を一緒に整理します。
学校に確認しておきたいことや、家庭学習の記録方法、入試までに優先する教科も整理できます。
昼間の訪問指導にも対応しています。
学校へ行けない日でも、体調が少しよい時間に学習を続けることはできます。
家庭教師への入会を前提としない、教育相談・学習セカンドオピニオンからでも構いません。
欠席日数の数字だけを見て、進路を諦めてしまう前に。
今の状態から何を残し、何を整えられるかを、一度確認してみませんか。
2027年度から、不登校でも欠席日数による不利はなくなりますか?
調査書情報から「出欠の記録」は削除されますが、9教科の評定を記載する「学習の記録」は残ります。
そのため、欠席日数だけで判断されにくくなる一方、学習状況や評定、学力検査などは引き続き選抜資料になります。
欠席日数の欄と教科の評定は別のものです。
ただし、定期テスト、課題、実技、授業中の取り組みなど、学校が評価する材料を確認できない場合は、評定をつけるための材料が不足することがあります。
家庭や学校外で学習している場合は、どのような形で評価へつなげられるか、学校と早めに相談することが大切です。
自宅でオンライン教材を使えば、出席扱いになりますか?
自動的に出席扱いになるわけではありません。
学校と保護者の連携、計画的な学習内容、学校による定期的な状況把握、本人との継続的な関わりなど、一定の要件があります。最終的には学校が判断します。
年間30日程度以上の欠席がある志願者のうち、希望する人が行うものです。
必須ではありませんが、欠席理由や志望動機、高校生活への抱負などを高校へ伝えたい場合に利用できます。
「欠席に関する自己申告」と「長期欠席者等選抜」は同じですか?
同じではありません。
欠席に関する自己申告は、中学2年生または中学3年生で年間30日程度以上の欠席がある人が、希望により事情などを伝える仕組みです。
長期欠席者等にかかる選抜方法は、中学3年生の欠席等の日数が出席すべき日数の半分以上など、所定の条件を満たす人が申請する選抜上の配慮です。
別室登校や教育支援センターへ行った日はどうなりますか?
指導要録上、出席扱いになる場合があります。
一方、欠席に関する自己申告や長期欠席者等にかかる選抜方法の対象日数を判断する際には、別室登校、教育支援センター、自宅でICT学習をした日などを含めることができます。
不登校や欠席があることだけで、時習館高校を受検できなくなるわけではありません。
2027年度には一般選抜などに加え、年間30日程度以上の欠席がある人を対象とした全日制単位制選抜も実施され、時習館高校では面接とプレゼンテーションが予定されています。参考定員は3人程度ですが、募集人員により変更される可能性があります。
御津あおば高校には、不登校経験者向けの選抜がありますか?
2027年度の御津あおば高校では、年間30日程度以上の欠席がある人を対象とする全日制単位制選抜が予定されています。
入学検査は面接と基礎学力検査で、参考定員は12人程度です。
可能性はあります。
一般選抜、長期欠席者等にかかる選抜方法、全日制単位制選抜など、本人の状況によって検討できる方法が異なります。
欠席日数だけで判断せず、評定、学力、本人の希望、入学後の通学可能性を合わせて考える必要があります。
出願直前ではなく、できるだけ早く相談する方がよいでしょう。
定期テスト、課題提出、学習評価、自己申告、長期欠席者等選抜などは、準備や確認に時間が必要です。
本人が学校と直接話せない場合は、最初は保護者から相談しても構いません。