模試で点が上がった。その点は、次の初見問題でも残るか

模試で点が上がった。

もちろん、うれしいことです。

でも私は、もう一つ確認します。

その点は、別の初見問題でも取り直せる点なのか。

模試の点数は重要です。

ただ、一つの合計点の中には、

が一緒に入っています。

次の学習を決めるためには、それを分けて見た方が有用です。

時習館中受検対策の家庭教師


○は全部同じ○ではない

例えば同じ正解でも、

安定した○

自分で解いた。
理由を説明できる。
他の選択肢が違う理由も分かる。
数字を変えてもできる。
翌週に別題材でも使える。

不安定な○

二択で迷った。
何となく選んだ。
消去した理由が曖昧。
もう一度聞くと答えが変わる。
数字が変わると止まる。

模試ではどちらも同じ得点です。

でも、次回への安心度は違います。


×も全部同じ×ではない

無自覚の×

本人は完全に正解だと思っている。

違和感のある×

「何か変」と途中で感じている。

自力修正に近い×

少し時間を与えれば直せる。

小さなヒントで直る×

「条件を整理してみよう」程度で最後まで行ける。

解説しても土台が足りない×

必要な基礎知識から戻る必要がある。

全部0点です。

でも、次に必要なことはまったく違います。


点数が変わらなくても、内部では進んでいることがある

前回は、間違っていることに本人がまったく気づかなかった。

今回は、

「これ、変な気がする」

と感じた。

まだ答案は×です。

次は、変だと感じたところへ戻れた。

その次は、自分で修正できた。

さらに、最初から正解できるようになった。

このように、

得点になる前に、誤りとの付き合い方が変わる

ことがあります。

点数だけ見ていると、この成長を見落とします。


逆に、点数が上がっても安心しすぎない

30点から38点に上がった。

ただし増えた8点が、全部、一度塾で解いたことのある類題だった。

初めての題材では同じ弱点が残っていた。

なら、その8点はまだ「本番で安定して残る点」とは言い切れません。

だから模試後は、

何点上がったかだけでなく、どんな問題で上がったか

を見ます。


模試後に最優先で見る3種類

私は、答案を見るなら最初にこの3つを見たいです。

1 迷って正解した問題

点数表では弱点として出ません。

しかし次回落ちる可能性があります。

2 自信満々で間違えた問題

本人の検証センサーが働いていない可能性があります。

3 時間があれば自分で直せそうだった問題

知識不足ではなく、時間管理や自己修正の問題かもしれません。

この3種類は、単純な×直しだけでは見落としやすいところです。


「間違えた問題を全部解き直す」だけでいいか

解き直しは必要です。

ただし、解説を見た直後に同じ問題を解けても、

それは「思い出した」だけかもしれません。

そこで一段先までやります。

これで初めて、理解が別問題へ移ったか確認できます。

時習館中の初見問題対策


時間を外したらできるのかを見る

本番では時間があります。

でも、弱点診断のときは、あえて時間を外すことがあります。

時間なしなら解ける。

時間を入れると崩れる。

なら、

「この単元が分かっていない」

だけではありません。

などが候補になります。

逆に、時間を外してもできないなら、もっと根本の理解を見る。

時間条件を変えるだけでも原因を分けられます。


初見を外したらできるのかを見る

同じように、

一度練習した形式ならできる。
完全初見ではできない。

なら、パターン認識に依存している可能性があります。

そこで、同じ知識を使う別題材を出す。

何の単元か分からない状態で、自分で方法を選べるかを見ます。


ヒントを入れたらどこまで戻るかを見る

×だった問題に対して、いきなり解説をしません。

「問いは何?」
「条件は何個?」
「図にしてみる?」

と軽い支援を入れます。

そこで急に解けるなら、

理解そのものではなく、始め方や構造化がボトルネックかもしれません。

さらに次の問題では、そのヒントを外します。

ヒントで解けたかではなく、ヒントを外したあとに残ったか。

ここまで見ます。


同じ点数でも「伸びやすさ」が違うことがある

同じ30点の子が二人いたとします。

Aさんは、×だった問題を説明しても土台の知識から抜けている。

Bさんは、×だった問題に対して、

「条件を表にしてみよう」

と一言伝えると、自分で最後まで解く。

さらに別問題では、表にすることを自分から始める。

同じ30点でも、次にやることは違います。

私はこの違いを、模試の合計点だけで潰したくありません。


模試答案から「優先順位」を決める

模試の後、

算数も理科も社会も全部やり直したくなることがあります。

でも、全部同じ重さで直す必要はありません。

例えば、

なら、後者を先に見る価値が高いでしょう。

失点が大きかったところではなく、今後も繰り返し広がりそうなところ

を優先することがあります。


大問の前半ミスが、後半失点の原因ではないか

大問①で間違えた。

②③も間違えた。

答案を見ると3問×です。

でも②③が本当に独立してできなかったとは限りません。

①で作ったモデルや計算結果を②③で使う構造なら、最初の一つのミスが後ろへ広がっていることがあります。

この場合、3問全部を別々に教えるより、最初の故障だけ直して②③をもう一度解かせる方が診断になります。

「ケアレスミスが多い」で終わらせない失点分析


合計点より「得点の下限」を上げたい

模試で、

40点、24点、38点、27点。

最高点40点だけを見ると、かなりできています。

でも本番で欲しいのは、

「うまくいった日の40点」

だけではありません。

悪い条件でも大崩れしないこと。

初見でも、時間があっても、少し焦っても、最低限取れる点を増やす。

私はこれを、再現できる得点を増やすと考えています。


「ケアレスミスで10点落とした」は本当に10点か

模試後に、

「ケアレスミスがなければ10点上がった」

と考えることがあります。

ただ、その10点の中身を見ます。

一回の条件誤読が3問へ広がったのか。
別々のミスが5個あったのか。
迷ってたまたま○だった問題もあるのか。

こうして見ると、単純な「取りこぼし10点」ではないことがあります。

本当に改善可能な失点を見極めたいところです。


家庭で模試後に聞くなら

「何点だった?」

だけでなく、

「一番自信があった×はどれ?」
「迷って○だったのは?」
「時間があれば直せそうなのは?」
「途中で変だと思った問題は?」
「一番時間を使った問題は?」

と聞くと、点数表では見えないものが出てきます。


模試を「判定」だけで使わない

模試には、合格可能性や順位を見る役割があります。

それと同時に、

次に何を直すかを決める材料

として使えます。

模試の価値は、結果表を眺めるところで終わりません。


塾の模試を家庭教師で見る意味

塾の模試を家庭教師が作り直す必要はありません。

むしろ、塾で受けた模試をそのまま材料にできます。

を確認します。

塾と家庭教師の役割を競わせるのではなく、同じ答案を違う角度から見ることができます。


よくある質問

偏差値は見なくてよいのですか?

見ます。ただし偏差値だけで次の学習内容を決めません。答案の中身と本人の解き方も確認します。

正解問題までやり直す必要がありますか?

全部ではありません。迷った正解や理由が曖昧な正解を選んで確認します。

模試が悪かったら教材を増やした方がいいですか?

原因によります。今の教材が足りないのか、使い方の問題なのかを先に確認します。

塾の模試でも見てもらえますか?

可能です。継続指導では普段の教材・答案を確認します。入会を前提としない詳細分析はセカンドオピニオンをご利用ください。


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