本当に何もする気がない子は、課題を開きません。
夜遅くにでも教材を出している。
提出物を気にしている。
何とかしようとしている。
けれど、問題に向かった瞬間に止まってしまう。
この状態の高校生に必要なのは、
「ちゃんとやりなさい」と責めることではありません。
必要なのは、
どこで止まっているのかを一緒に見つけることです。
赤写しは、学習ではありません。
しかし、赤写しを責めるだけでは、状況はあまり変わりません。
なぜなら本人も、多くの場合、分かっています。
「これでは意味がない」
「テストでできない」
「でも、どう進めればいいか分からない」
そのまま夜だけが過ぎていきます。
たとえば、次のような状態です。
学校の課題量が多く、何から手をつければよいか分からない
部活や通学で帰宅が遅く、夜には集中力が残っていない
解答を見れば分かった気になるが、自力では再現できない
提出期限に追われて、理解より処理が優先になる
数学や英語で、前の単元の抜けがあり、今の課題に入れない
ノートやワークは埋まっているのに、テストでは点につながらない
親が声をかけると、本人が不機嫌になる
「やった」と言うが、実際には赤写しが中心になっている
これは、珍しい状態ではありません。
特に高校生になると、学校の授業スピードも課題量も一気に上がります。
中学までは何となくこなせていた子でも、
高校では「提出すること」と「理解すること」が分かれてしまうことがあります。
このタイプの高校生は、まったく何もしていないわけではありません。
むしろ、時間は使っています。
机にも向かっています。
ワークも開いています。
でも、学力につながっていない。
ここが苦しいところです。
保護者の方から見ると、
「夜遅くまで起きているのに、なぜ点数が上がらないのか」
「提出物は出しているのに、なぜ理解できていないのか」
「赤でびっしり書いてあるのに、なぜテストでできないのか」
という違和感が出てきます。
その原因は、はっきりしています。
課題が、学習ではなく作業になっているからです。
赤写しをいきなり禁止しても、うまくいかないことがあります。
なぜなら、本人にとって赤写しは、
「分からない問題を前にしたときの最後の逃げ道」になっているからです。
その逃げ道をふさぐだけでは、
今度は課題そのものを開かなくなる可能性があります。
大切なのは、赤写しを責めることではなく、
赤写しに逃げる前の一手を作ること
です。
たとえば数学なら、
問題文のどこを見るのか
何の公式や考え方を使うのか
最初の一行をどう書くのか
解答を見る前に、どこまで考えればよいのか
解答を見たあと、何を自分の言葉で戻せばよいのか
ここを一緒に整えていきます。
英語なら、
単語が分からないのか
文法が分からないのか
文構造が見えていないのか
和訳だけ写して終わっているのか
答えの根拠を本文から拾えているのか
を確認していきます。
赤写しをしている子は、
「全部が分からない」と感じていることが多いです。
でも実際には、
止まっている場所はもっと細かく分けられます。
そこを分けると、少しずつ動き出せます。
高校生の夜は、思っている以上に疲れています。
朝から学校へ行き、授業を受け、部活をして、帰宅する。
遠方通学の子であれば、移動だけでもかなり消耗します。
そこから夕食、入浴、スマホ、家族とのやりとり。
気づけば、課題を開くのは夜遅く。
この時間帯に、重い数学や英語の課題を最初から自力で進めるのは、簡単ではありません。
だからこそ、夜の学習には工夫が必要です。
気合いだけで何とかしようとすると、
結局、赤写しに流れてしまいます。
Thinking Studyでは、夜に課題を開く高校生に対して、
ただ長時間やらせるのではなく、
夜でも崩れにくい課題の進め方
を一緒に作っていきます。
すべての課題を同じ重さで扱うと、すぐに潰れてしまいます。
そこでまず、
自力で解くべき問題
解説を読んで理解を優先する問題
今は深入りしすぎない問題
テスト前に戻すべき問題
提出のためだけに処理せざるを得ない問題
を分けていきます。
全部を完璧にしようとして、結局全部が赤写しになるより、
「今日はここだけは自力で戻す」と決めた方が、学習になります。
解答を見ること自体が悪いわけではありません。
問題は、
解答を見たあとに何も残らないことです。
解答を見るなら、
なぜその式になるのか
どこで方針が決まったのか
自分はどこで止まったのか
次に似た問題が出たら何を思い出すのか
を確認する必要があります。
赤写しで終わる子は、解答を「写すもの」として見ています。
そこを、解答を「考え方を拾うもの」に変えていきます。
高校生の課題で止まる子は、
最後まで解けない以前に、最初の一行が出ないことが多いです。
数学なら、式の立て方。
英語なら、文の切り方。
理科なら、条件の整理。
国語なら、設問の読み取り。
最初の一行が書ければ、動き出せる問題はあります。
逆に、最初の一行が出ないまま解答を見ると、
そのまま赤写しになります。
指導では、答えを先に教えるのではなく、
「どこから入るか」を一緒に確認します。
提出物を出しているのに点数が上がらない場合、
課題とテストが切り離されています。
学校ワークを埋める。
プリントを出す。
ノートを提出する。
それ自体は大切です。
でも、テストで必要なのは、
「もう一度、自分でできること」です。
そのためには、課題を終えたあとに、
間違えた問題を戻す
赤写しした問題を後日もう一度解く
類題で確認する
できる問題とできない問題を分ける
テスト前に見る場所を決める
という作業が必要です。
提出で終わらせず、
テストに戻せる課題の使い方へ変えていきます。
赤写しを見ると、保護者の方は不安になります。
「これで勉強したことになるのか」
「本人は本当に分かっているのか」
「このまま高校についていけるのか」
そう感じるのは自然です。
ただ、強く責めすぎると、本人は課題そのものを隠すようになることがあります。
赤写ししていることを見られたくない。
できていないことを知られたくない。
でも、自分でもどうしたらいいか分からない。
その結果、親子の会話がさらに難しくなります。
大切なのは、
赤写しを見つけたときに、本人を追い詰めることではありません。
見るべきなのは、
なぜ自力で解けなかったのか
どこから分からなくなっているのか
どの課題なら、まだ自力で戻せるのか
です。
ここを外部の家庭教師が一緒に見ることで、
親子の衝突を減らせることがあります。
Thinking Studyでは、豊橋市を中心に、東三河地区・静岡県西部の高校生を指導しています。
対応エリアは、豊橋・豊川・蒲郡・田原・新城、浜松・湖西などです。
高校生の場合、学校の課題量、通学時間、部活動、帰宅時間によって、学習の崩れ方が大きく変わります。
地域や学校名だけで判断するのではなく、
実際の生活リズムと課題の中身を見ながら、進め方を考えます。
Q. 赤写しをしている場合、まず何を見ればよいですか?
まず見るべきなのは、赤写しの量だけではありません。
どの科目で、どの単元で、どのタイミングから自力で止まっているかです。
数学なのか、英語なのか。
問題文が読めていないのか、公式が出てこないのか。
解説を読めば理解できるのか、解説を読んでも分からないのか。
そこを確認することで、対策が変わります。
理想は、自力で考える時間を作ることです。
ただし、いきなり全面禁止にすると、課題そのものが止まることがあります。
まずは、
「全部写す」から
「一部だけでも自力で戻す」へ変えることが現実的です。
課題を提出することと、学力を戻すことを分けて考える必要があります。
高校生の場合、夜しか時間が取れない子は多くいます。
部活、遠方通学、学校課題の量によっては、夜に課題を開くしかないこともあります。
その場合は、夜に重すぎる学習を詰め込むのではなく、
何を夜にやるか、何を別日に回すかを整理することが大切です。
はい。
高校生の場合、まず学校の課題が崩れているなら、そこを無視して別教材を増やすのは危険です。
学校ワーク、プリント、教科書、参考書、テスト範囲表などを見ながら、
課題をどう学習につなげるかを考えます。
Q. 本人がやる気をなくしている場合でも相談できますか?
相談できます。
ただし、無理に前向きな言葉を言わせる必要はありません。
大切なのは、本人がどこで苦しくなっているのかを見つけることです。
「やる気がない」の一言で片づける前に、
課題の量、理解の抜け、生活リズム、学校との相性を確認する必要があります。
夜に課題を開いている。
でも、自力では進まない。
解答を写して、何とか提出する。
その状態は、確かに苦しいです。
けれど、そこにはまだ可能性があります。
課題を開いているなら、
本人の中には、まだ「何とかしたい」という気持ちが残っています。
その気持ちを、責めて消してしまうのではなく、
もう一度、学習につながる形に整えていく。
Thinking Studyでは、赤写しを単なる手抜きとして扱うのではなく、
その奥にある「分からなさ」「疲れ」「課題の重さ」を見ながら、
高校生が自分で動ける状態を取り戻すことを目指します。
夜の課題が、ただの作業で終わらないように。
提出物が、テストにつながる学習になるように。
一人で抱えきれなくなる前に、状況を一緒に整理していきます。